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知ってた?障害者週間

毎年12月3日から12月9日までの1週間は「障害者週間」です。

皆さんは知っていましたか?自分は全く知りませんでした。
この期間を中心に、国・地方公共団体・関係団体など、さまざま機関で意識啓発に関わる取り組みをしているそうです。
街中で、こんなポスターを見かけたことはありませんか?

これは、2021年度における障害者週間の啓発ポスターです。
全国から公募して、入賞者のものが全国の街中に貼りだされます。
障害者週間の大元には、障害者の日という記念日があります。


障害者の日、障害者週間ってなんだろう?

障害者の日ってなんだろう?

1975年12月9日に開催された国際連合の第30回総会において、
「障害者は、その障害の原因、特質および程度にかかわらず、市民と同等の基本的権利を有する」
という障害者の権利に関する決議が採択されました。

1981年11月28日に、国際障害者年を記念して、日本の厚生省国際障害者年推進本部が12月9日を障害者の日とすることを決定しました。

ただし、2004年の障害者基本法の改正により、国際障害者デーである12月3日から12月9日までの1週間を障害者週間とすることが決められたため、現在は障害者の日の名称は残されていません。

障害者週間ってなんだろう?

障害者週間は、2004年6月の障害者基本法の改正によって、広く障害者の福祉についての関心と理解を深め、障害者が社会・経済・文化、その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として、今まであった「障害者の日」(12月9日)に代わるものとして決められました。

国際障害者年ってなんだろう?(クリックで詳細)

国際障害者年とは、国際連合が指定した国際年のひとつで、1981年が「国際障害者年」として決定されました。

テーマは、「完全参加と平等」です。

主な内容は下記の通りです。

1.障害者の社会への身体的及び精神的適合を援助すること。

2.障害者に対して適切な援護、訓練、治療及び指導を行い、適当な雇用の機会を創出し、また障害者の社会における十分な統合を確保するためのすべての国内的および国際的努力を促進すること。

3.障害者が日常生活において実際に参加すること、例えば公共建築物および交通機関を利用しやすくすることなどについての調査研究プロジェクトを奨励すること。

4.障害者が経済、社会および政治活動の多方面に参加し、および貢献する権利を有することについて、一般の人々を教育し、また周知すること。

5.障害の発生予防、および、リハビリテーションのための効果的施策を推進すること。

上記は、国際連合広報センターホームページのトップページに載っている「国際障害者年 IYDP 1981年」PDFの内容を引用

国際障害者デーってなんだろう?(クリックで詳細)

1982年12月3日に、第37回国際連合総会において「障害者に関する世界行動計画」が採択されました。これを記念して、1992年の第47回国際連合総会において、12月3日が国際障害者デーとなりました。

障害者基本法ってなんだろう?(クリックで詳細)

障害者施策の基本的方向を定める「障害者基本計画」では、我が国が目指すべき社会として、国民誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う「共生社会」を掲げています。
このような「共生社会」は、国民一人一人がそれぞれの役割と責任を自覚し、主体的に取り組むことにより初めて実現できます。

障害者基本法では、基本的理念として、すべての障害のある方に以下の内容を宣言しています。
・個人の尊厳が重んじられ、その尊厳にふさわしい生活を保障される権利を有する。
・社会を構成する一員として社会・経済・文化、その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられる。

また、障害者基本法では
「何人も、障害者に対して、障害を理由として、差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない」
ことを明らかにしています。

障害者基本法の目的は、第1条で説明されています。

障害者基本法 第1条

この法律は、 (中略)障害者の自立および社会参加の支援などのための施策を総合的かつ計画的に推進することを目的とする。

障害者基本法は、じつに第36条まで定められています。
全てを紹介すると長くなりますので、障害者週間に関わる第9条の部分だけを紹介しますね。

障害者基本法 第9条

1.国民の間に広く基本原則に関する関心と理解を深めるとともに、障害者が社会・経済・文化、その他あらゆる分野の活動に参加することを促進するために、障害者週間を設ける。
2.障害者週間は、12月3日から12月9日までの1週間とする。
3.国および地方公共団体は、障害者の自立および社会参加の支援などに関する活動を行う民間の団体などと相互に緊密な連携協力を図りながら、障害者週間の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めなければならない。

障害者週間の関連行事

障害者週間では、全国で様々な関連行事が行われています。
様々な関連行事をご紹介しますね。

1.「心の輪を広げる体験作文」と「障害者週間のポスター」

障害者週間では、「心の輪を広げる体験作文」および「障害者週間のポスター」の募集を7月1日から行っています。
心の輪を広げる体験作文は、「小学生区分」「中学生区分」「高校生区分」「一般区分」の募集をしています。
障害者週間のポスターは、「小学生区分」「中学生区分」の募集をしています。
(※2022年度の募集は締め切っています。)

ここで、障害者週間のポスターの過去の入賞作品を見てみましょう。

2020年度
2019年度
2018年度
2017年度

これらの入賞作品のほか、全国から公募した障害者週間のポスターの全推薦作品の原画と、心の輪を広げる体験作文の最優秀賞作品は、作品展で展示されます。
2021年度は、神奈川県のクイーンズスクエア横浜で展示されました。
また、作品展の最優秀賞受賞者へは内閣総理大臣表彰を行います。

2.障害者週間ワークショップ

障害者週間では、体験をテーマにして、障害の特性を知ってもらうための疑似体験や、障害者のための器具・バリアフリーに配慮された商品の実演や使用体験などのワークショップを各団体と連携し開催します。

<2021年度の開催実績>

・「共生社会につなげる 誰にでもできるボッチャ体験」
・「盲導犬ユーザーの生活について知ろう!」
・やってみよう!!知的・発達障害疑似体験

3.障害者週間オンラインセミナー

障害者週間では、障害および障害のある人に関する理解を促進するため、オンライン配信で障害者週間の趣旨にふさわしいセミナーを各団体と連携し開催します。

<2021年度の開催実績>

・発達障害児等に対する支援の質は保障されているか ~障害児支援事業所における外部評価の必要性について~
・デジタル図書(マルチメディアデイジー図書)の広がりについて-「GIGAスクール構想下での新配信システム」と「重度障害のある人たちの働くことへの支援」の視点から-
・『共生社会と防災』~支援が必要な人の防災を地域での連携を軸に考える~
・美術教育と多様な色覚
・吃音があっても、豊かに生きる ~個人の視点から、社会を考える~


2021年度北海道の障害者週間イベント

もちろん北海道内でも、障害者週間に関するさまざまなイベントが行われています。
ここで、2021年度に北海道で行われた、障害者週間のイベントの一部をご紹介します。

株式会社三省堂書店

<障害者週間ブックフェア>
障害者週間(12/3〜12/9)の期間を基本として、店舗において障害者の支援や障害について理解を得てもらうことを主な目的とした入門書などにかかわる本の特設コーナーを設置しました。
来店者へ障害についての関心と理解促進を目的としたイベントです。
北海道の三省堂書店:札幌店、函館営業所川原店、留萌ブックセンターで開催しました。

小樽市

<小樽ほほえみフェスタ2021>
障害者福祉について関心や理解を広く市民に周知するため、事業所で制作された製品の即売会や障害者の作品展示、啓発パネル展を開催しました。

岩見沢市

<いわみざわハート&アート2021>
障害のある方などの作品を集め、アート展を開催しました。

南幌町

<全盲のフルート奏者によるクリスマスコンサート>
全盲のフルート奏者によるコンサートを行い、障害のある方との触れ合いの場を提供し、障害への理解促進をはかりました。

ここで紹介した他にも、北海道内ではさまざまなイベントが行われました。
詳しく知りたい方は、内閣府のこのページをご参照ください。


2022年度の札幌市障害者週間記念事業

札幌市内でも、さまざまな障害者週間記念事業が計画されています。
2022年に予定されている、記念事業の一部をご紹介しましょう。

hitaruで会いましょう!(※すでにイベントは終了しています。)

開催日時:2022年11月20日(日)13:00~15:00
開催場所:札幌文化芸術劇場hitaru(札幌市中央区北1条西1丁目市民交流プラザ)
入場料:無料
内容

・八丈太鼓演奏(さっぽろ太鼓衆「風」)
・金管五重奏(札幌交響楽団)
・車いすダンス(ハーモニー)
・きつねダンス(ファイターズガール)
・バンド演奏(ザ・ほっとコネクション)
・よさこいソーラン演舞(今年度大賞受賞チーム「北昴」)

あんま・マッサージ無料奉仕(※すでに募集は終了しています。)

開催日時:2022年12月3日(土)~2022年12月9日(金)
開催場所:札幌市内の協賛施術所(市内約20か所)
申込時の必要事項:往復はがきに「あんま・マッサージ無料奉仕希望」と明記し、郵便番号、住所、氏名、ふりがな、年齢、電話番号、FAX番号、返信先を記入します。
記入したはがきは、札幌市身体障害者福祉協会へ送付してください。

札幌市身体障害者福祉協会
〒063-0802 札幌市西区二十四軒2条6丁目1-1 札幌市身体障害者福祉センター内
TEL:641-8853・FAX:641-8966

2022障害者週間パネル展・障害者就労施設等製品展示販売会

厚別区のサンピアザでは、障害者小規模作業所などのPR用パネルを展示します。
また、障害のある方が通う施設の製品の販売をしたり、PRリーフレットなどを並べます。
サンピアザは、地下鉄東西線新さっぽろ駅直結で、JRでも千歳線新札幌駅から徒歩1分の好立地です。

<2022障害者週間パネル展>

開催日時:2022年12月3日(土)~2022年12月6日(火)
開催場所:サンピアザ光の広場(札幌市厚別区厚別中央2条5丁目)

<障害者就労施設等製品展示販売会>

開催日時:2022年12月3日(土)~2022年12月4日(日)
開催場所:サンピアザ光の広場(札幌市厚別区厚別中央2条5丁目)

こうして見ると、障害者週間では本当にさまざまなイベントが計画されていることがわかります。
すでに開催が終了したものもありますが、これから開催するものもありますので、気になる方はぜひ参加してみてください!

まとめ

冒頭でも述べましたが、自分は障害者週間というものを全く知りませんでした。
調べてみると、本当にさまざまな取り組みやイベントが行われているんですね。
これまでご紹介した心の輪を広げる体験作文や障害者週間のポスター、過去の行事については内閣府のHPから確認することが出来ますよ。↓↓
内閣府 障害者週間のページ

障害者週間を知っていた方も、この記事で初めて知った方も、これを機会にイベントに参加してみるのもいいかもしれません!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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