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はじめに

皆さんは「元気ショップ」をご存じですか?
ショップという名前が付くので、お店なんだなということはわかると思います。
でも、それだけでは何の店かは分からないですよね。
元気ショップとは「札幌市障害者施設等製品常設販売所」のことです。
なにやら難しそうに感じますよね、自分もそう思います。
簡単にご説明しますと、障害のある方が利用する施設などで作られた製品を販売するお店のことなんです。
ここでは、自分で使うものからお土産になるものまで、沢山のアイテムが販売されています。

お店の場所は、札幌市の地下鉄南北線大通駅のコンコース内にあります。

元気ショップは、2006年12月3日〜9日の「障害者週間」に合わせてオープンしました。
オープンから今まで、15年以上も続いているなんてすごいですね!
2016年9月には、来客数100万人を達成しています。
オープンと同時に「特定非営利活動法人さっされん」が運営団体となりました。
ここで、元気ショップを運営している「特定非営利活動法人さっされん」について説明します。


特定非営利活動法人さっされんとは…

特定非営利活動法人さっされん発足について(クリックで詳細)

1985年に任意団体「札幌市障害者小規模作業所連絡協議会」として発足しました。
その後、2002年に特定非営利活動法人に認証されています。
さっされんは、障害者の一般就労への支援などを行うための福祉サービスが十分でない中、
彼らの地域生活を支援したいという思いを実現するために、意見交換などを行う場所を作るために会員が集まりました。

主に、会員相互の連絡調整、相互研修・学習・交流、障害者施策等の周知啓発等の事業を行っています。
その他の事業として、元気ショップの運営や、障害者の自立支援や工賃(賃金)向上を目指しています。
さっされんは「美味しい・楽しい・さっされん」をキャッチコピーに掲げています。

美味しい
1.美味しいもの、良いもの、質の良い役務を提供して消費者に提供し喜ばれる。
2.会員になることでメリットがあり共に美味しい思い、良かったとの思いを共有する。

楽しい
1.会員の誰もが仲良く、横の繋がり・絆を深めて楽しい会にしたい。
2.利用者・保護者・事業所が三位一体となって楽しく活き活きと暮らせる地域社会を目指す。

ラジオ放送について(クリックで詳細)

さっされんは、三角山放送局に企画協力し、ラジオ出演したい事業所の募集もしています。
2002年にスタートした、札幌市内で活動する小規模事業所を紹介する番組です。
この放送では、事業所の紹介やイベント情報、利用者の紹介などをしています。
リスラジというアプリがあれば、スマホからでも聞くことも可能ですよ。

番組名:飛び出せ小規模作業所〜地域とともに
チャンネル:76.2MHz
放送日時:毎週水曜 12:40~12:55
提供:赤い羽根共同募金
企画協力:さっされん
聞き手:新田郷子さん

そんな「特定非営利活動法人さっされん」が運営しているのが「元気ショップ」というわけです。


元気ショップオープンの経緯・コンセプト

元気ショップオープンの経緯

元気ショップのオープンには、こんな経緯がありました。
2005年7月「市長とおしゃべりしませんか」というタウンミーティングの場があり、作業所で働いている方からこんな声がありました。

「自分たちの作っているケーキに自信がある。」

「ケーキを札幌の中心部で売って、沢山の人に食べてもらいたい。」

こんな意見などがあり、市長と札幌市はその発言に応えるべく、全力を尽くし実現へと向かいました。こうして、元気ショップのオープンが決まったのです。

元気ショップのコンセプト

以下が元気ショップのコンセプトです。

1.施設や作業所で働く障害者が「自分たちで作った商品を多くの市民に買ってもらいたい」との思いから開店。

2.デザイン・素材に工夫を凝らした日用品や、可愛い木工品・手芸品、道産品にこだわった添加物を使用していないお菓子・パンなど、カラダに優しく安全安心な食品を扱う。

3.コンセプトは「福祉ショップ」を標榜することなく「商品の品質で勝負したい!」。お客様の声を大切に、製品を作る障害者と販売スタッフが一丸となって質の良い商品を提供している。


元気ショップで販売している製品

元気ショップでは、障害のある方が作った製品を販売しています。
具体的にどのような製品を扱っているのでしょうか?

食品・・・手作りパン・スイーツ・ジャム・蜂蜜・天然だし・手作り味噌・コーヒーetc…

手工芸品・・・コーヒーカップ・湯のみ・食器・灰皿・カードケース・保険証入れetc…

布製品・・・ストール・バック・のれん・ふきん・タオルetc…

革製品・・・キーホルダー・ストラップ・名刺入れ・カードケースetc…

紙製品・・・便箋・封筒・ポストカードetc…

木工品・・・ストラップ・キーホルダー・おもちゃ・なべ敷き・一輪挿しetc…

農業製品・・・野菜・乾燥野菜・野菜加工品etc…

芸術品・・・陶芸作品etc…

季節製品・・・クリスマス用品・ハロウィン用品・雛祭り飾り・かぶと飾り・正月飾りetc…

こうして見ると、本当に色々な製品を扱っているのが分かります。

実際にどのような製品が並んでいるのか知りたくありませんか?


元気ショップの見学

今回は、実際に元気ショップにお邪魔してみました。

製品の紹介

その時に並んでいた製品を何点かご紹介しますね。
(※以下店内画像は、撮影・掲載の許可を取っています。)

札幌市赤い羽根共同募金マスコットキャラクターの「えなまるちゃん」のクッキーです。
手稲区マスコットキャラクターの「ていぬくん」や、星型のクッキーもありますね!
札幌市ならではのクッキーです。

ジンジャークッキーの他、色々なフレーバーのクッキーです。
この日、自分はこのジンジャークッキーを購入しました!

わんちゃんの手作りおやつです。
ヘルシーそうでいいですね!

猫のお座り人形です。
後ろにはパンダや犬も見えます。

様々な動物の木工品です。
保育園に通う甥っ子にプレゼントしたいです。

アクリルたわしです。
これで洗い物や掃除をしたら楽しそうです!

ストラップの根付です。
カバンに付けたらアクセントになっていいかもしれません。
海外の方のお土産にもピッタリだと思いませんか?

つまみ細工のアクセサリーです。
落ち着いた色合いですが、ゴージャスさも感じます。
こちらも和風で日本を感じますね〜。

なんと、石鹸もありました!
石鹸って手作りできるんですね。

この他に、食品はパウンドケーキやパンなどもありました。
カバンやポーチなどの革・布製品や木工品もたくさんあって、どれも素敵な作品ばかりなので目移りします。

見学した感想

障害者支援施設で作ったとは言われないとわからないほど、クオリティが高いものばかりです。
店自体はそこまで広くはないのですが、本当に沢山の製品が置いてあります。
公式ホームページによると、約4300点の品物があるとか…すごいですね!
どれもこれも欲しくなってしまいますが、お財布が心配になりますよね。
でも安心してください。
元気ショップに置いてある製品は、とてもリーズナブルなものが多いんです。
こんなに安くていいの!?と心配になるものもありました。
欲しいものを欲しいだけ買える、それが元気ショップなのかもしれません。
(だからと言って、買い過ぎると流石に財布がさみしくなりますよ!)


元気ショップの地図・基本情報・姉妹店など

元気ショップの地図

冒頭で、元気ショップは地下鉄南北線大通駅コンコース内にあると紹介しました。
大通駅は広いので、それだけではどこにあるか探すのが大変ですよね。
わかりやすいよう地図を載せますので、気になる方はこれを参照して行ってみてください。

元気ショップの基本情報

住所:〒060-0042 札幌市中央区大通西3丁目(地下鉄南北線大通駅 コンコース内)

電話番号:011-210-1147

営業時間:
平日: 8:00~20:00
土日祝:10:00~19:00
休業日:12月9日(棚卸し)、年末年始(12月30日~1月3日)

公式ホームページ:
https://sassaren.or.jp/genki/

公式Twitter:
https://twitter.com/genkishop2

元気ショップのイベント販売について

元気ショップでは、各施設やイベントに出向いて販売することで、障害者施設製品の理解促進および工賃の向上を図っています。
イオン各店や郵便局、各種イベントなどで出張販売をしています。
大通までちょっと行けないな…という時でも、もしかしたらお住まいの地域の近くに来ているかもしれません。
公式ホームページにスケジュールが載っているので、チェックしてみてくださいね。

元気ショップの姉妹店「元気ショップいこ〜る」について

なお、元気ショップの姉妹店として、JR札幌駅西コンコースに「元気ショップいこ〜る」があります。

その元気ショップいこ~るですが、現在は北海道新幹線工事のため、2022年9月18日より一時閉店中です。
4カ月後を目安に現区画での再出発を予定しています!
閉店期間中は、「札幌市手をつなぐ育成会」を仮店舗として、外販を中心に営業をします。
(住所:札幌市北区北8条西6丁目2-15 TEL:011-738-2221)
外販のスケジュールは、公式SNSをご参照くださいね。

公式ホームページ
https://genkishopequal.jp/

Twitter
https://twitter.com/genkishopequal

Instagram
https://www.instagram.com/genkishopequal/

Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100063472329840


元気ショップの私のエピソード

元気ショップが商品を扱っている障害者事業所の数は、札幌市内100か所以上、札幌市外50か所以上にものぼります。
どの事業所も、心を込めて製品を作っています。
自分も就労継続支援れのあで働く前にいた事業所では、手作りパンやクッキーを作っていました。
そして作ったパンやクッキーは、元気ショップで販売していました。
知り合いが「事業所の店舗は遠いけど、大通の元気ショップにあったから買えたよ!」とパンを買ってくれた時はとても嬉しかったです。
元気ショップにいるお客さんを見ると、みんな笑って楽しそうに買い物をしています。
心を込めて作ったものが、こうして誰かの笑顔につながると思うと頑張れますよね!


まとめ

自分は、障害者施設で働く前は元気ショップという店があることを知りませんでした。
大通は何度も行っていて、店の前も通り過ぎたことがあるのにその時は気づいていませんでした。
知らないという事は、本当にもったいないことだなと思います。
知っていたら大通へ行くたびに利用していたのにと、ちょっと悔しく感じます。
今はもう知っているので、大通に行くたびにいつも買い物を楽しんでいます。
元気ショップは、いつも沢山のお客さんで賑わっています。
「こんな店があるなんて知らなかった〜」という方は、ぜひ一度行ってみてください!
お気に入りのアイテムに出会えるかもしれませんよ。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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