まえがき

皆さん、ドラマを観るのは好きですか？
自分は、行きつけのレンタルビデオ店で過去の日本ドラマを借りて観るのが好きです。
なんと、今ではレンタルビデオ店に陳列されている作品のほとんどを観ています。
その中で今回は、障害者にスポットをあてた6つの日本ドラマをご紹介したいと思います。
そのうち3作品は、あのジャニーズが主役として出演している作品です。
あらすじからおすすめポイントまで載せているので、気になったらチェックしてみてくださいね！

聖者の行進

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あらすじ

先天性の知的障害を持つ永遠とわ（いしだ壱成）は、工場に住み込みで働く。
工場は積極的に知的障害のある人たちを雇っているように見えたが、本当の目的は国からの助成金だった。
工場内では知的障害者に対する虐待が日常的に行われている。
ありす（広末涼子）は永遠とわに出会い、惹かれていくが、電車にひかれそうになった永遠とわを助けて亡くなってしまう。
その後、知的障害者たちに音楽を教えている音楽教師のもも（酒井法子）は、工場内で起きている惨状を知ることとなる。

おすすめポイント

1995年に茨城県水戸市の段ボール加工会社で実際に起きた事件がモチーフとなっています。
現在では就労支援事業所を含め障害者雇用を国が勧めています。
脚本家の野島伸司はこの映画で、当時障害者を雇用する会社では障害者に対する偏見によるいじめがあったことを訴えたかったのだと思います。
この難しいテーマの作品を、若い俳優たちが見事に演じている姿には目を奪われました。
知的障害者たちに音楽を教えている音楽教師のももは、工場内で起きている惨状を知ったあと、どのように解決に向けて訴えていこうとするのか。
最後にはどのような結末が待っているのか。
内容的にはかなり重く、見ていて辛くなる描写もありますが、一度は見てほしい作品です。

Beautiful Life～ふたりでいた日々～

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あらすじ

腕はあるが人気のない美容師の柊二しゅうじ（木村拓哉）。
難病に侵され車いすでの生活を強いられながらも、健気に生きる図書館司書の杏子（常盤貴子）。
これは、そんなふたりのラブストーリーである。
柊二は杏子が障害者であることを知っても態度を変えることなく接してくれる。
杏子は柊二が自分を対等に扱ってくれる「心のバリアフリー」なところに、しだいに惹かれていく。
そんなふたりに様々な壁が立ちはだかってくるが、その壁にふたりはどう向き合っていくのか。

おすすめポイント

この作品以降、バリアフリーという言葉が一般的になってきたといわれています。
杏子の一番の良き理解者である兄の正夫（渡部篤郎）は、柊二と妹が交際することに反対します。
自らが障害者であることで傷つき、交際をあきらめそうになる杏子。
しかし、柊二は杏子を覚悟ある愛情で支えていきます。
その愛情に正夫の心が動かされ、ふたりの恋を応援していくところが見どころです。
ドラマの最後のほうで杏子の母から、杏子の生きられる確率は43分の13であることを聞かされます。
これを聞いた柊二は、果たしてどのような態度をとるのでしょうか。
ラストはぜひご自身の目でお確かめください。

愛し君へ

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あらすじ

これは、小児科の研修医友川四季（菅野美穂）と、失明の恐れを抱えるカメラマン安曇俊介（藤木直人）がおりなす究極の愛の物語である。 
出会った時は、四季は俊介のことをノリの軽い男だと思い、良い印象は持っていなかった。
しかし、ドラマが進むにつれて、家族や友人ら周りの人間の反対や幾多の障壁を乗り越えていく。
ふたりの距離はしだいに縮まり、その恋は同情ではなく純粋な「愛」だと気づく。

おすすめポイント

俊介は、徐々に視力を失うべーチェット病であると診断され、自暴自棄になってしまいます。
そんな姿を見た四季は、同じような障害で夢をあきらめないといけない小さな子供が、病気に向き合って生きていこうとする姿を俊介に見せます。
失明という現実を受け入れ、立ち上がっていこうとする心の動きは、見ていて勇気を与えてくれることでしょう。
俊介は、失明の恐れから四季の幸せを考え、愛していないとウソをついてしまいます。
四季はそのウソをあとで知ることになるのですが…。
その後、ふたりの運命がどうなっていくのかは見逃せません。

僕の歩く道

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あらすじ

周囲の理解を得られず職を転々としていた、先天性の自閉症である輝明（草彅剛）。
彼は、幼なじみの獣医である都古みやこ（香里奈）の紹介で、彼女が勤める動物園で働き始める。
しかし、勤務中にいろいろなことがきっかけでパニックを起こし、動物園の職員もどう対応してよいか困ってしまう。
ベテランの職員と都古の暖かいサポートがある中、果たして輝明は動物園で無事働いていくことができるのか。

おすすめポイント

草彅剛の「僕シリーズ」3作目になります。
難しい障害者の演技力には目を奪われます。
自立した生活ができるように、グループホームでの生活の提案を受ける家族の心情には考えさせられるものがあります。
幼なじみの都古は、これまでは自分が輝明を助けてきたと思っていました。
彼女は結婚をして、輝明と離れて生活することになります。
そしてある時、逆に今までずっと自分が輝明に助けられてきたのだと悟ります。
それに気づいたときの彼女の心情は、観ている自分たちにもある気づきを与えてくれることでしょう。

ビューティフルレイン

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あらすじ

木下圭介（豊川悦二）は妻の病死で、娘・美雨（芦田愛菜）とふたりで暮らしている。
最近は軽度の記憶障害に悩まされていたが、若年性アルツハイマー病だと医師から診断が下される。
娘には心配させまいとして記憶障害を隠して生活するが、会社でもミスをしてしまう。
そして、大事なところで娘との約束も忘れてしまい、悲しませてしまう。

おすすめポイント

圭介は、若年性アルツハイマー病が進行していく中で、自分の病状を次第に受け入れていきます。
自分ひとりで病気を抱えることなく、他の方の助けが必要だと考え、会社の社長に打ち明けていくまでの、心の移り変わりがポイントです。
ドラマのラストのほうでは、圭介が記憶のある残された時間に美雨に何をしてあげるかを考えます。
また、美雨は父に何をしてあげることができるかを考えます。
お互いを思いやる親子愛に目が引き込まれることでしょう。

silent

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あらすじ

高校時代、青羽紬あおばつむぎ（川口春菜）と佐倉想そう（目黒漣）は付き合っていた。
進学して上京した想は、卒業後紬に理由も言わずに文字だけで別れを告げて姿を消す。
8年後、紬は上京し高校の同級生の戸川湊斗みなと（鈴鹿央士）と交際していた。
ある日、紬は偶然に想を見かける。
その後、想の耳が聞こえないことや、急な別れの理由を知る。
紬は自分の中に残っていた想への思いや湊斗との関係に戸惑いながらも、現実に向き合おうとし始める。
しかし、紬は想と「一緒にいたいだけなのに」という気持ちがうまく伝わらない。
これは、三角関係の人間模様のストーリーである。

おすすめポイント

このドラマでは現代ならではの、スマートフォンに話しかければ文字として表示してくれる機能を演出に使っています。
また、放送回を重ねるごとに目黒連の、手話を中心とした演技が上手くなっていくところに驚かされます。
想は先天性の聴覚障害の桃野奈々（夏帆）と出会い、奈々は想に手話を教えるうちに好意を抱いていきます。
8年後に想は偶然、紬と再会します。
健常者どうしで恋愛をしたほうがいいのか、聴覚障害者どうしで恋愛をしたほうがいいのか…。
どのような判断をしていくかが見どころです。
紬と湊斗との三角関係の中で、聴覚障害とどう向き合って、果たしてどのような結末になっていくのでしょうか。

まとめ

今回ご紹介した作品は、ジャニーズを含め有名な俳優の方々が多数出演しています。
その中でも平均視聴率が一番高かったのは、Beautiful Lifeでなんと32.3%でした。
国民の約30％が観ていたと思うと、どれだけ人気だったのかがわかりますね！
それぞれのドラマが放映された時代において、障害というものが世間の目にどのように映し出されているのかが表現されていたような気がします。
自分もこれらのドラマを通じて、考えさせられることがたくさんありました。
この記事を読んでいただいた方に、少しでも観てみたいと思っていただければ嬉しいです！

最後まで読んでいただきありがとうございました！