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まえがき

ミライロIDって知っていますか?
実のところ、私は全く知りませんでした。
簡単に言うと、障害者手帳をスマホで表示するアプリです。
私は障害者手帳を忘れてしまい、サービスが受けられなかったことが何回もあります。
スマホだと忘れることはほとんどないですし、導入したら便利だなと思いました。
今回は、このミライロIDについて解説していきます。


ミライロIDとは

2019年7月1日に株式会社ミライロがリリースした、障害者手帳をスマホで表示できるアプリです。
障害者手帳の代わりになるだけでなく、お得なクーポンや障害者割引が適用されるチケットが購入できる機能も付いています。

画像引用:ミライロID公式HPより

ミライロIDが登録できるのは、以下の障害者手帳です。

  • 身体障害者手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳
  • 療育手帳

紙タイプ・カードタイプどちらでも登録できます。
なお、顔写真の掲載された障害者手帳でないと登録できません。


また、ミライロIDは無料で使えるアプリです。
ただし、利用の際は通信量に応じた通信料がかかります。

ミライロIDの5つの特徴

ミライロIDには以下の5つの特徴があります。

  • 障害者手帳をスマホで表示できる。
  • お得な電子クーポンが使える。
  • 障害者割引でチケットが買える。
  • 個人に合わせた情報を配信してくれる。
  • 車いすなど窓口でのサポートが必要な方をアシストしてくれる。

それぞれ解説します。

障害者手帳をスマホで表示できる。

手帳を取り出すことなく、スマホひとつで障害者手帳の確認が可能です。
面倒な手間が減るだけでなく、障害者手帳を忘れてサービスを受けられなかったり、手帳を落としたりする心配が減ります。

画像引用:ミライロID公式HPより

お得な電子クーポンが使える。

ミライロは、飲食店、レジャー施設などで使える電子クーポン(ミライロクーポン)を提供しています。
様々な施設から出ているクーポンを使って、お得な買い物などができます。
たとえば、こちらの施設でクーポンを使用できます。

  • docomo、au、SoftBank(割引サービスの適用)
  • コープさっぽろ(らくちん当日便をお得に利用可能)
  • ファミリーマート(クーポン割引あり)
  • さっぽろテレビ塔(入場料が半額)
  • 札幌市円山動物園(入園料無料)
  • 北海道立近代美術館(観覧料無料)etc…

障害者手帳を提示して受けられるサービスは、ミライロクーポンの提示でも受けられるんですね。

画像引用:ミライロID公式HPより

障害者割引が適用されたチケットを、オンライン購入できる。

障害者割引が適用された観戦チケットは、今まで窓口でしか買えませんでした。
しかし、ミライロIDを使えば、観戦チケットをオンライン購入できます。
オンラインで購入した観戦チケットを、ミライロチケットといいます。
ミライロチケットは、入場時に手帳の確認がいりません。
これにより、スムーズに入場できます。

画像引用:ミライロID公式HPより

個人に合わせた情報を配信してくれる。

ひとりひとりの障害種別に応じて、生活に役立つお得な情報などをスマホに送ってくれます。

画像引用:ミライロID公式HPより

車いすなど窓口でのサポートが必要な方をアシストしてくれる。

車いすのサイズやサポートしてほしい情報を登録することで、窓口での伝達がスムーズになります。

画像引用:ミライロID公式HPより


ミライロIDの導入方法

アカウント登録方法

アプリをダウンロードします。

ダウンロードは無料です。

アカウント登録をします。

障害者手帳を撮影するか、あらかじめ撮影した画像が使えます。

登録が完了するまで待ちます。

3営業日ほどかかります。

ミライロIDを使うにあたって、マイナポータルとの連携は必須ではありません。
ただし、札幌市電・札幌市営地下鉄などマイナポータルとの連携が必要な場所で使用する場合は、ミライロIDとの連携をする必要があります。
なお、ミライロIDはこちらからダウンロードできます。

マイナポータルとは

マイナンバーカードを使った、子育てや介護などのオンライン行政窓口のことです。
個人情報の確認や、自治体や行政からのお知らせを送受信することができます。

マイナポータルとの連携方法

ミライロIDのホーム画面にある、「マイナポータル」を押します。
次の画面で「はい」を押します。
マイナポータルのサイトに移動するので、そのサイトの指示に従って申請します。
審査が完了するまで、3営業日ほど待ちます。

注意:ミライロIDとマイナポータルを連携するには、事前に障害者手帳とマイナポータルを連携する必要があります。(参考:ミライロIDに連携するマイナポータルの情報を確認する方法。)
マイナポータルアプリへのダウンロードは、こちらから行えます。


率直な感想

正直なところ、マイナポータルとの連携は必要なのかな?と感じてしまいました。
自分は市電や地下鉄では福祉定期券を貰っているので、必要がないという理由もあります。
ただ、窓口で福祉定期券を買う場合、障害者手帳の場合は福祉定期券だけを提示することで購入が出来ます。
また、券売機での福祉割引は、そもそも手帳自体の提示が必要ありません。
そう考えるとマイナポータルとの連携には疑問点が残ります。

スマホのアカウント引き継ぎ方法

スマホを持っていると、機種変更をすることもありますよね。
機種変更の時、ミライロIDのアカウントを引き継ぐ方法も解説します。

携帯電話番号の変更がない場合

機種変更後の新しい機種で、ミライロIDアプリの「ログイン」を押します。

4桁のパスコードを使用している方は、最初の画面で「閉じる」を選択します。

下にある「機種変更をした方はこちら」を押します。
画面の手順に従い、登録内容を変更します。

携帯電話番号を変更し、機種変更をした場合

(または、登録した電話番号でショートメッセージを受信できない場合)

ミライロアカウントを削除します。

以下のURLより、退会申請を送ります。内容に、「機種変更する」と記入してください。
https://help.mirairo-id.jp/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=360001244014

案内が届いたら、改めて新規アカウント登録をします。

ミライロクーポンの使い方

ここで、前述したミライロクーポンの使い方を解説します。

実店舗で使う場合

クーポンを探す。
使いたいクーポンのところで「使う」を押す。
指示に従い、スタッフにクーポン画面を見せる。

通販サイトで使う場合

クーポンを探します。
使いたいクーポンのところで「使う」を押します。
「オンラインストアへ移動」を押します。
自動的にクーポンが適用されない場合、クーポンコードをリンク先で入力する必要があります。
リンク先で商品を購入します。

実店舗で利用できるのは勿論、通販サイトでも使えるところがあります。
たとえば大手メガネ小売店のJINSでは、10%OFFで該当のメガネを買うことができます。
(2022年7月までという記載がありますので、現在使えるかどうかは分かりかねます。)

ミライロチケットの購入方法

次に、ミライロチケットの利用方法を解説します。

2023年1月中旬現在、クレジットカード決済のみ対応しています。

アプリ内の「ミライロチケット」を押します。
買いたいチケットを選択します。
見たい試合、席種、エリア、ブロック、枚数をそれぞれ選択します。
枚数を選択します。
購入者情報を入力します。
クレジットカード情報を入力します。

ミライロチケットでの入場方法

アプリの「ミライロチケット」を押します。
マイチケットの中から、購入したチケットを選択します。
該当する試合を選択します。
「チケットを表示する」を押します。
画面の「入場確認」を押します。
スタッフに見せ、指示に従い入場します。

ミライロチケットの注意点

ミライロIDのアカウントを削除した場合、そのミライロチケットのデータも削除されます。
アカウント削除時には、購入済みチケットがないか注意してください。


ミライロIDの評判

ミライロIDの口コミ評判をいくつかご紹介します。

良い口コミ

障害者手帳を持っていくのを忘れても、スマホ一台で障害者手帳の代わりになるのがいい。

障害者手帳を無くす心配から解放される。

ミライロクーポンを使って、買い物や飲食ができるので便利。

人前で障害者手帳を出すことに抵抗があったけど、スマホだと気軽に見せることができる。

私見

手帳を持って外出するのを忘れること、ありますよね。
自分は手帳を持って外出したものの、カバンをガサガサしているうちにどこかに落としてしまったことがあります。
再発行まで手帳が使えなかったので、その時はとても不便でした。
また、映画館などで手帳を提示するときに、後ろの人になんて思われてるのかな…と気にしてしまいます。
でもスマホだと一見して障害者手帳だと思われないので、心が少し軽くなりそうです。

悪い口コミ

回線が不調な時や、スマホが充電切れのときに使えない。

国が認可しているアプリではないので、安全かどうか不安。

認知度がまだ低いので、ミライロIDを知らない人に提示したとき、イチから説明する必要がある。

私見

ミライロIDに限らず、電子決済など回線を利用するサービスの弱点ですね。
数年に一回はどこかしらの回線が落ちているイメージなので、手帳本体を全く持たないというのも考え物だと思います。
さらに、このアプリは民間の会社が発表したものです。
国の主導で作られたものではありません。
そういった点から、個人情報を渡してしまうことへの抵抗もあります。
また、2019年7月リリースと新しいアプリのため、認知度がまだ低いこともデメリットとして挙げられます。
手軽に周りに知られずに利用できることが売りなのに、ミライロIDのことを知らない人に説明しなければいけないのは問題です。
これは今後の課題と言えるでしょう。

ミライロIDを実際に使ってみた

審査完了までの流れ

自分もミライロIDに登録して実際に使ってみました。
月曜日に登録作業をして1日、また1日…
3営業日以内に審査完了するとのことでしたが、なかなか完了せず。
不安になったところで、木曜日の夕方に完了の案内が来ました。
これはギリギリ3営業日以内…?

写真の撮り方の注意点

アプリを立ち上げると、確かに障害者手帳が表示されています。
これを提示すれば、障害者手帳と同じサービスが受けられるんですね。
ひとつ失敗したなと思ったのが、撮った手帳の画像がそのまま載ることです。
自分の撮り方が甘く、微妙に手帳の四辺から部屋の背景が見切れた状態で載っていました。
審査のあとにトリミングしてくれるわけじゃないんですね。
撮るときは手帳をカメラ画面の端ギリギリに入れて撮ることをおすすめします。

ミライロクーポンについて

まず、ミライロクーポンを確認しました。
感想は、う〜ん、少ない…。
飲食店やコンビニのクーポンが載っているのですが、枚数が少ないです。
さらに、自分の地域に店舗が無いクーポンも載っているので、使えるミライロクーポンはさらに少なくなります。
まだまだ新しいアプリとはいえ、これはちょっと残念でした。

クーポンを使ってみた

〜ファミリーマート編〜

その中で使えるものを試してみました。
ファミリーマートでコーヒーの割引クーポンがあったので早速使ってみます。

ホーム画面下のクーポンから、ファミリーマートのクーポンをタップ。
指示に従いバーコードを店員に見せる。

結果はすんなり割引を受けることができました。
一瞬、店員さんが首をかしげていたのでミライロIDのことは知らなかったのだと思います。
でも、クーポン画面がバーコードなので、これを読み取ればいいのだとわかったのではないでしょうか。

~飲食店編~

自分は試していませんが、飲食店のクーポンではバーコードが出ずに「ミライロID」の文字が出て、それを店員に見せる形のようです。
これに関しては、知らない店員さんだと対応できないのでは…?と思いました。

〜映画館編〜

障害者手帳の代わりになるということで、よく行く映画館でも試してみました。
結果、こちらもすんなりと入場することができました。
入場口でスマホ画面とチケットを見せると「ご提示ありがとうございます。」と、紙の障害者手帳を見せた時と同じ対応だったので、スタッフに周知されているのではないでしょうか。
ストレスフリーで入場できたのでよかったです。

まとめ

いかがでしたか?

面倒なカバンからの障害者手帳の出し入れも、スマホで表示できることにより手間がかなり軽減されますね。
反面、認知度がまだ低いことによる使いづらさもあるのではないでしょうか。
クーポンの少なさについても、これからどんどん増えていくことに期待したいです。
ひとつ気になったのが、アプリを立ち上げるたびにログインIDとパスワードの入力を求められることです。
FaceIDや指紋認証、パスコード設定などを入れていたとしても、いちいち認証が必要なのはかなり面倒ですね。
個人情報を守る観点から仕方がないのかもしれませんが、ちょっと引っかかりました。
気になる点はありましたが、かなり便利なアプリだと思います。

障害者手帳アプリ「ミライロID」がもっと広まって、日々の生活が過ごしやすいものになるといいですね!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

なお、この記事は「就労継続支援れのあ」の利用者が一生懸命に調べて書きました。
就労継続支援れのあの概要や応募方法など、もっと知りたい方はこのブログをどうぞ↓
https://chasm.chu.jp/npo-hanauta.net/renoa/blog/renoa-introduction/

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